武田薬品 血漿分画製剤・セプーロチン静注用を発売
公開日時 2024/09/09 04:49
武田薬品は9月6日、血漿分画製剤のセプーロチン静注用1000単位(一般名:乾燥濃縮人プロテインC)を発売した。効能・効果は、先天性プロテインC欠乏症に起因する静脈血栓塞栓症、電撃性紫斑病の治療及び血栓形成傾向の抑制。中医協資料によると、市場予測は10年後のピーク時で投与患者数16人、販売金額は1.7億円。
本剤は、ヒト血漿を分画して精製し、ウイルスの除去および不活化処理を施した静脈内注射用の乾燥濃縮人プロテインC製剤。対象疾患である先天性プロテインC欠乏症は、肝臓で産生されて血液凝固を抑制する働きがあるプロテインCを先天的に欠乏していることにより血液凝固亢進状態となり、ときに致死的な血栓症を発症する。セプーロチンは、内因性プロテインCと同様に抗凝固作用を発揮する。
同社の百合田剛史・ジャパンファーマビジネスユニット希少疾患事業部長は、「もし自分の子どもが先天性プロテインC欠乏症だったらという気持ちを従業員一同が持ちながら、患者さんやご家族の皆さんに少しでも貢献できるよう尽力していく」とコメントしている。