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オルガノン 月経困難症治療薬「OG-8276A」の国内P3で主要評価項目達成 申請準備段階に

公開日時 2024/09/05 04:50
オルガノンは9月4日、月経困難症治療薬として開発中の「OG-8276A」(開発コード)について、国内第3相臨床試験で主要評価項目を達成したと発表した。今回得られた結果をもとに承認申請、発売に向けて準備を進める。試験の詳細は今後、論文などで発表する予定だとしている。

OG-8276Aはデソゲストレルとエチニルエストラジオールの配合剤。日本では両成分を配合した経口避妊薬・マーベロン(製造販売元:オルガノン)が承認されている。ただ、OG-8276Aとマーベロンではエチニルエストラジオールの含有量が異なり、OG-8276Aはデソゲストレル150μg、エチニルエストラジオール20μgとなっている。マーベロンはエチニルエストラジオールとして30μg含有している。

なお、世界では、OG-8276AはMercilonの販売名で経口避妊薬として販売されている。日本では、市場ニーズや月経困難症のアンメットニーズを踏まえ、月経困難症治療薬として開発している。

国内第3相臨床試験は、日本人の月経困難症患者を対象として、デソゲストレル/エチニルエストラジオール(DSG/EE)150/20μgを従来の28日周期3回分に相当する期間投与した際の有効性と安全性を評価するもの。投与期間はさらに10周期相当まで延長し、1年間の安全性と月経困難症に対する有効性の維持を評価する。

本試験には、中等度から重度の月経困難症と診断され、ホルモン製剤を使用していない状態で28±7日の規則的な月経周期をもつ日本人女性患者211人(17~50歳)が組み入れられた。29、57、85日目の月経困難症合計スコア(TDS)を主要評価項目とした。

解析は、無作為化された211人の患者について、3カ月の二重盲検治療期間に得られたデータを用いて行われた。この解析結果により承認申請する予定。試験は現在も非盲検治療期間として継続している。
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