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革新的かつワンチームの組織風土・文化をベースに オンコロジー領域のリーディングカンパニー目指す

公開日時 2024/09/09 00:00
提供:ジェンマブ株式会社

抗体医薬品の研究・開発で強みを有するジェンマブは今年で創立25周年、そして日本に拠点を構えてから5年目を迎えた。研究・開発から商業化までを行うビジネスモデルへと進化したジェンマブは、日本ではパートナー企業との共同開発・共同販売を含めたフルオペレーション体制を確立し、2023年11月には国内初製品となる抗悪性腫瘍剤/⼆重特異性抗体製剤エプキンリ(一般名:エプコリタマブ)を上市。独自の抗体技術プラットフォーム、豊富なパイプラインを有しているのに加え、イノベーティブでユニークな組織文化を武器に、オンコロジー領域のリーディングカンパニーへと昇りつめようとしている。日本法人であるジェンマブ株式会社代表取締役社長のクリストファー・ダール氏に同社のコアバリューや特徴、日本市場での事業の展望についてお話を伺った。

日本で商業化体制を整え2023年にエプキンリを上市
ジェンマブは1999年にデンマークのコペンハーゲンで設立された、がん治療における抗体医薬品の研究・開発・販売を手掛ける国際的なバイオテクノロジー企業である。二重特異性抗体の創製など独自の抗体技術プラットフォームを有し、これまで多発性骨髄腫や慢性リンパ性白血病など血液がんをメインに、パートナー企業を通じてまたはパートナー企業との共同開発・販売を通じて、8つの医薬品で、50万人以上の患者の治療に貢献してきた。クリストファー・ダール氏は同社のミッションについて次のように語る。

「革新的な抗体医薬品を開発・提供し、がんやその他の深刻な疾患を抱える患者さんの生活を改善するのがジェンマブの使命です。また、イノベーションを生み出す情熱を持つ、使命感を持って最善を尽くす、誠実さや高潔性に基づいて行動する、ワンチームでお互いに尊重し合う──という4つのコアバリューのもと、それらを日々の業務の中で体現していくことを目指しています」

こうしたミッションやバリュー、次世代抗体技術プラットフォームをベースにジェンマブはグローバルで拡大し、現在はデンマークを含めオランダ、米国、中国、日本に計6カ所の拠点を構えている。日本では2019年に日本法人を設立。21年には第一種医薬品製造販売業許可を取得し、研究・開発だけでなく販売できる体制を整えた。そして23年11月に再発又は難治性の大細胞型B細胞リンパ腫の適応を持つエプキンリが日本で発売されている。同社にとっては国内初製品であり、欧米に遅れることわずか4カ月後の承認である。また、24年にはチソツマブ ベドチンについて固形がん領域で承認申請を行っている。

「ジェンマブにとって日本は大変重要な市場です。特に、高齢化が顕著であり、がん患者さんも増加していますので、当社の医薬品やテクノロジーで患者さんのアンメットニーズに応えていくことができると考えています。日本ではドラッグラグが長いという問題が挙げられますが、エプキンリは欧米とそれほど時間を置かずに承認され、日本の患者さんにもいち早くお届けすることが可能になりました。私たちとしては今後もドラッグラグやドラッグロスを解消するという考え方をベースに、日欧米の同時開発・承認申請というモデルを続けていく計画です」とダール氏は話す。
ジェンマブらしさを表すextra[not]ordinary
ジェンマブ株式会社の従業員数は現在、160人以上を数えるが、同社ではMR職をOVC(オンコロジー・バリュー・コンサルタント)と位置付け、オンコロジー領域の専門医とのエンゲージメント向上には特に力を注いでいる。

「ジェンマブがベストインクラスの中でもトップレベルの企業になるために、オンコロジー領域で私たちが提供する価値を最高にしたいという思いがあります。それを実現していくために、セールスのメンバーにはサイエンスに突き動かされた人材であって欲しいという願いを込めてOVCと名付けています。医師とのパートナーシップを通じて真の価値を患者さんにお届けできる存在にしていきたいですね」(ダール氏)

加えて、従業員がジェンマブで働いていて感じる、得られる体験を表すextra[not]ordinary(エクストラ・ノット・オーディナリー)という言葉で体現されているように、グローバルでユニークな企業風土・文化が根付いているのも大きな特徴だ。

「独自性や自分らしさが尊重され、斬新な考えや取り組みにも“やってみなさい”と挑戦する機会があり、そのための必要なサポートが得られ、自分が会社の成功に貢献しているんだと感じられる環境や体験をここで一緒に働く仲間たちに提供しているのです。実際、当社のパーパスやビジョンのもと、一致団結して患者さんのために尽くしていきたいという純粋な思いを持った仲間たちが集まっており、仕事を通じて組織としての一体感を得られる環境になっていると思います」とダール氏は胸を張る。


人材採用を強化して組織拡大を図る
ジェンマブは今年に入って、国内外での動きを活発化している。日本では、エプキンリのサードライン以降の再発又は難治性の濾胞性リンパ腫の適応追加申請、ADC(抗体薬物複合体)・チソツマブ ベドチンの単剤療法でセカンドライン以降の進行又は再発の子宮頸がんを適応とする承認申請を行い、合わせて9つの試験が進んでいる。グローバルでは、この5月にバイオテクノロジー企業ProfoundBio社を買収し、卵巣がんなど3つの臨床候補薬の権利を取得した他、5つのフェイズ3を含む豊富な開発パイプラインを有している。

「ジェンマブがこの25年間に育んだテクノロジーや医薬品に、ADC技術が加わることで、オンコロジーのポートフォリオが拡大しました。日本でも近い将来、多くの果実が得られ、今まで以上に患者さんや医療従事者の皆さんに貢献できると期待しています」とダール氏は抱負を語る。

ジェンマブ株式会社では日本市場でのさらなる活動拡大に向けて、年末までにスタッフ数を200人以上までに増員し、組織の拡大を図っていく計画である。同社が求める人材としては、オンコロジーやヘマトロジーに関する専門知識の高さに加え、情熱を持って適正使用を推進でき、そして従来の常識や固定観念にとらわれずに自分自身でアプローチやオペレーションの手法を考えられる人材だという。extra[not]ordinaryに象徴される“ジェンマブらしさ”を今後も前面に出し、日本における存在感を高めていく考えだ。



尊重し合い、助け合う組織文化を育み
個々のポテンシャルを引き出す環境創出

ジェンマブ株式会社を象徴するextra[not]ordinary。すなわち従業員一人ひとりが自分らしさを掘り下げ、従業員間で互いを尊重してクロスファンクションで取り組むという考え方やスタイルは、個人と組織をスパイラルに成長させる源泉となっている。同社営業部のオンコロジー・バリュー・コンサルタント(OVC)、大橋佑紀氏もそうした環境や企業文化を背景に、自らの可能性を追求している一人。大橋氏のこれまでの経験を通して、同社の強みや価値を浮き彫りにする。
知識やスキルを学ぶ場が多く
個人としての成長も実感
──ジェンマブに入社した経緯をお聞かせください

大橋 エプキンリが発売される数カ月前の2023年6月に入社しました。4社目の製薬企業になりますが、2社目でオンコロジー領域、3社目で血液がんに関わる中、承認申請中だったエプキンリのポテンシャルに強く惹かれたのが入社のきっかけです。化学療法のスペシャリストである血液内科医と深く関われる環境に身を置くことで、成長できる機会が得られると考えたわけです。

──OVCとしてどのような活動、業務を行っているのでしょうか。

大橋 基本的にはMRと大きな違いはなく、医薬品の情報提供・収集、適正使用の推進を図っていくことが中心となります。ただ、OVCはオンコロジーの専門医に対してもう少し踏み込んだコミュニケーションが求められます。例えば、医師に薬を使ってもらって終わりではなく、治療中もエプキンリの効果を最大限引き出すような関わり方に徹しています。また同剤の使用前後も含め、各状況に合わせた情報提供の内容やアプローチの仕方を工夫するようにしています。

──入社以来、自身が成長できているという実感はありますか。

大橋 はい、自信を持って医師との面談に臨むことができています。その前提として当社の研修体制が非常に充実していて、薬の知識やOVCとしてのスキルを習得できる機会が十分に与えられていることが大きい。会社が定期的に行う研修に加え、日常業務の中でもチームでさまざまな勉強会が行われています。研鑽を重ねることでエプキンリの特徴や良さがクリアになるので、情報提供の質は自ずと上がりますし、医師からの私たちへの期待の高まりも感じることができます。また、再発又は難治例の患者さんに新たな選択肢を提示できるというやりがいがあります。半面、大変重要な薬剤を扱っているという責任も自覚しています。
日課は10~30の文献確認
──extra[not]ordinaryという考え方、ジェンマブの強みや他社と異なる点などについて教えてください。

大橋 設立5年目でまだ文化を創っていく過程ですが、上司やチームメンバー、さらに他部署の同僚とも尊重し合う組織文化が培われていると思います。例えば、疑義例があった場合、チームメンバーや上司だけでなく、本社のマーケティングやメディカルアフェアーズの同僚も親身に相談にのってくれたり、サポートをしてくれるので非常に働きやすい。一つの問題意識や課題を迅速に共有して一丸となれるという点がジェンマブの強みだと考えています。

それができるのは組織としての自由度が非常に高いからでしょうね。私は血液がん関連のジャーナルの記事を10~30くらい確認するということを日課にしていますが、目新しい情報があればすぐにチームと共有し、抄読会なども定期的に主催しています。逆もまた然りで他のメンバーからの情報提供や勉強会もあり、互いに高め合い、助け合える環境であることに大きな魅力を感じています。

──ジェンマブの一員として今後の目標についてお聞かせください。

大橋 造血器腫瘍のスペシャリストとして専門的なスキル・知識を活かして患者さんの治療に貢献していきたいと考えています。そして、医療従事者にパートナーと感じていただけるよう最善を尽くしていきたいです。

──本日はありがとうございました。

お問い合わせ先:



ジェンマブ株式会社

東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウンタワー
WEBサイト:https://genmab.co.jp/

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