EFPIA Japanは7月10日、新理事長に青野吉晃氏を選出したと発表した。就任は1日付。EFPIA Japanにおいて青野氏は2020年から副会長、22年からシニアアドバイザーを務めていた。

青野氏は理事長就任にあたり、「日本の製薬産業は、近年ドラッグ・ラグ／ロス問題や国際競争力の低下が指摘されている。これらの諸問題を克服し、創薬力を強化するための政策提言がなされ、骨太の方針にも明記されたことは製薬産業にとって大きなチャンスと捉えている」とした上で「EFPIA が体現している多様性の尊重と、ライフサイエンスにおける欧州の先進的な知見を通じてステークホルダーの皆さんと連携し、創薬エコシステムの更なる発展に貢献してまいりたい」と抱負を述べた。

EFPIA Japanの岩屋孝彦会長（サノフィ社長）は「EFPIA Japan 副会長として政府・行政との対話の強化に取り組み、退任後も EFPIAシニアアドバイザーとして長く活動を続けてきた青野氏を理事長に迎えることができてうれしく思う。青野氏と持続可能でレジリエンスのある日本の医療エコシステムを確立するためにともに活動できることを楽しみにしている」とコメントしている。

青野氏は1979年に日本チバガイギー（現ノバルティスファーマ）に入社。ノバルティスファーマの循環器事業部長、マーケティング本部長、営業本部長などを歴任した。2012年には日本ベーリンガーインゲルハイムの代表取締役社長に就任。20年に代表取締役会長兼社長に就き、22年に退任した。