エーザイ 内藤景介常務が代表執行役専務に CEO交代は明言避けるもレケンビ通じた企業価値最大化を託す
公開日時 2024/05/16 04:59
エーザイは5月15日、アルツハイマー病を掌握するグローバルADオフィサーを務める内藤景介常務執行役が代表執行役専務に昇格させる人事を発表した。同日の取締役会で決議された。就任は6月14日付。内藤晴夫代表執行役CEOは同日の決算会見で、「従来から当社ではCEOの交代はジェネレーションの交代ということで、数十歳ジェネレーションを若返らせるということが行われてきた。当社の一つのやり方に沿ったサクセションということを取締役会ともしっかりと協議する中で準備をしてきた。その一環がこの度の代表取締役の新任ということ」と述べた。
◎「従来から当社ではCEOの交代はジェネレーションの交代」 内藤晴夫CEO
内藤CEOは今回の人事について、「ビジネスモデル、ネットワーキング、そして人材の採用という社の根幹に関わる部分について、従来のやり方から大きく脱却する、変更する必要性はあると認識している。これはもちろん当社だけに限った話ではなく、全ての産業・企業に共通することだろうと思うが、私共もその必要性を非常に強く感じている。そういう意味で従来から当社ではCEOの交代はジェネレーションの交代ということで、数十歳ジェネレーションを若返らせるということが行われてきた。当社の一つのやり方に沿ったサクセションということを取締役会ともしっかりと協議する中で準備をしてきた。その一環がこの度の代表取締役の新任ということ」と説明した。
◎CEOの交代時期について「お答えできない」
CEOの交代時期については、「お答えできない。いまレケンビの重要な拡大期にも入っているし、レンビマの特許延長も見えるという非常に重要な局面なのでいつCEOを交代するかということについては申し上げることが差し控えさせていただきたい」とも述べた。
同社は、異動の理由について、「アルツハイマー病治療剤・レケンビによるグローバルな患者様貢献の最大化と認知症エコシステム構築に社の総力を挙げて取り組んでいる。本戦略に基づく企業価値の最大化をリードする担当執行役を代表執行役とし、当社の企業理念の実現と持続的な成長を果たす」としている。
内藤景介氏は35歳。2013年10月に同社入社、23年6月から常務執行役、チーフストラテジー&プランニングオフィサー(現任)、同年8月からグローバル AD オフィサーを務めている。