日本新薬 1人当たり6.4%、平均2万1000円以上賃上げ 満額回答で妥結 初任給も引上げ
公開日時 2024/03/15 04:46
日本新薬は3月14日、定期昇給分を含めて1人当たり6.4%、平均2万1000円以上の賃上げを実施すると発表した。12日開催の労使協議会で、日本新薬労働組合の要求金額であるベースアップ1万4000円に対して満額回答し、妥結した。これに加えて24年度入社者の初任給を改定することも発表。大学卒、修士・6年制卒、博士卒のいずれも、現在から1万4000円引き上げる。
同社は賃上げ理由について、「人財こそ会社成長の源泉」だとし、「この人財への投資の一環として、今回の賃金引き上げを実施する」と説明している。
また、「当社は人財への投資を通じて従業員の成長を支援し、成長を実感できる『選ばれる会社』となるよう努力していく。従業員一人ひとりが自律的に成長し、自らの価値を高めることで、当社から『選ばれる人財』となることを求めていく。これらの連鎖により、ウェルビーイングを実感できる会社を目指す」との考えも示している。
◎改定後の初任給 大学卒26万4000円 修士・6年制卒28万4000円
今回実施する初任給の改定により、大学卒の初任給は改定前25万円が改定後26万4000円に、修士・6年制卒は同27万円が28万4000円に、博士卒は同29万円が30万4000円になる。同社は、「従業員の成長に加え、若手優秀人財を獲得することで、更なる会社の成長を目指す」としている。