参天製薬 地震被害で一時停止中の能登工場 「生産再開まで一定の時間がかかる見込み」
公開日時 2024/01/16 04:49
参天製薬は1月15日、令和6年能登半島地震で被害を受けた能登工場(羽咋郡宝達志水町敷波)について、「生産再開まで一定の時間がかかる見込み」と発表した。一部の製造建屋および設備に影響が確認されているため、点検および復旧作業で一時的に操業を停止している。同社によると、余震が続くなかで従業員の安全を最優先していることに加え、震災後の状況下で外部協力会社等の手配や確保に時間を要することから、生産再開まで時間を要するとしている。
能登工場の建物および設備、周辺環境の状況については、一部の製造建屋および設備の損傷が見られ、部分的に配管の破損や漏水、装置や機器類の故障などの一定の損傷を受けていることが確認された。一方で工場内のライフラインはすでに回復しているほか、工場周辺の主要道路に大きな被害はなく、工場へのアクセスは可能だという。このため従業員の安全を確保しながら点検および復旧作業を進めている。
在庫および供給に関しては、1月11日からコソプトミニ配合点眼薬の出荷量の調整を開始したところだが、その他の製品については、能登工場の被災に起因して出荷量の調整を行う予定は現時点ではないとした。また、製品の在庫については外部倉庫に十分な量を確保しているとして、現時点では概ね通常通りの供給を継続できる見込み。工場からの製品出荷については、再開に向けて準備を進めているとした。