キッズウェル・バイオ 細胞治療事業(再生医療)の100%子会社「S-Quatre(エスカトル)」4月設立へ
公開日時 2024/01/15 04:51
バイオシミラー事業を行うキッズウェル・バイオは1月12日、細胞治療事業(再生医療)の100%子会社「S-Quatre(エスカトル)」を4月1日付で設立すると発表した。バイオシミラー事業と細胞治療事業を別会社に分離することで事業特性や資金使途に応じた資金調達を遂行する。新会社では、乳歯歯髄幹細胞(SHED)を基盤とした細胞治療事業をコアビジネスとして展開する。
キッズウェル・バイオは、これまでバイオシミラー、バイオ新薬、細胞治療の3事業を軸に事業展開を進めてきた。今回の新会社設立は、分散していた経営資源(人財、資金)を収益基盤事業のバイオシミラーに集中させるというもの。一方で、成長基盤事業として研究開発活動の進捗がより顕著な細胞治療事業を子会社化することで、先端モダリティへの先行投資による先駆者利益の獲得を目指す。
◎新会社エスカトル SHEDの安定供給プラットフォームを構築
新会社のエスカトルは、SHEDの安定供給プラットフォームを構築し、SHEDによる細胞・遺伝子治療製品等の早期創出を目指す。なお、新会社は、事業会社やベンチャーキャピタルとの提携を視野に入れており、柔軟な資金調達を遂行する。一方でキッズウェル・バイオは、上市済の4製品の安定供給による収益の最大化に加えて、5製品目以降の開発を進めたい考え。