国内製薬企業が喘ぐ「三重苦」の経営環境
新薬創出難易度の上昇、後発医薬品の普及拡大、薬価の低減
公開日時 2023/11/01 00:00
アリックスパートナーズパートナー&マネージングディレクター服部浄児パートナー木村哲哉国内製薬企業は、「新薬創出難易度の上昇」、「後発医薬品の普及拡大」、「薬価の低減」という三重苦の厳しい経営環境下に置かれている。これまで薬価に守られてきた国内製薬ビジネスの前提が変わる昨今、国内製薬企業は今後の経営の難しい舵取りに迫られている。本連載では、グローバルトップ製薬企業と国内製薬企業の成長性、収益性、資産効率の比較分析を通じて国内製薬企業の企業価値の現在地を共有するとともに、事業成長・企業価値向上のために国内製薬企業がどのような施策を取るべきかを紹介していく。東京証券取引所が今年3月末、上場企業に対しPBR改善策の開示を要請したことを契機として日本企業のPBR1倍割れが注目される中、製薬業界も例外で...