腎性貧血の経口薬 調剤薬局で月間9万人
23年7月 ダーブロックが6万人超で独走 シェア70%
公開日時 2023/10/01 00:00
透析導入例、その前の保存期を問わず、慢性腎臓病(CKD)の主要な合併症である腎性貧血。新たな治療薬として5剤のHIF-PH(低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素)阻害薬が2019~21年に順次登場した。いずれも経口薬であり、従来のESA(赤血球造血刺激因子)製剤の注射よりも、特に保存期における投与負担を軽減すると期待されている。決して多くはないが、ESA低反応性の患者に対する貴重な選択肢という意義もある。今回は、院外処方のHIF-PH阻害薬について、調剤レセプトや社保レセプトなどのリアルワールドデータ(RWD)で実際の処方動向を把握し、拡大推計して市場全体の処方実態も分析するインテージリアルワールドの統合医療データベース「CrossFact」をもとに検証する。直近23年7月のHIF-PH阻害薬...