三和化学は９月５日、ダルベポエチン アルファBS注5/10/15/20/30/40μgシリンジ「三和」について自主回収（クラスⅡ）すると発表した。直接の容器に法定表示ラベルが貼付されていない製品が15μg製剤、20μg製剤、40μg製剤で延べ5本発見された。このため同社は、法定表示ラベル未貼付品の可能性を否定できない製品の全てを自主回収する判断をした。

自主回収する製品は次の通り。▽ダルベポエチン アルファBS注5μgシリンジ｢三和」（代替製品の対象ロット：AAA2301、使用期限：2025年12月）、▽同10μgシリンジ｢三和」（代替製品の対象ロット：AAB2207、25年10月）、▽同15μgシリンジ｢三和」（代替製品の対象ロット：AAC2203、25年11月）、▽同20μgシリンジ｢三和」（代替製品の対象ロット：AAD2205、25年11月）、▽同30μgシリンジ｢三和」（代替製品の対象ロット：AAE2301、25年12月）、▽同40μgシリンジ｢三和」（代替製品の対象ロット：AAF2205、25年10月）。

なお、同20μg製剤のうち、対象ロットがAAD2105、AAD2106は、22年11月30日付けで先行して自主回収しており、23年3月3日付けで回収が終了したため、今回の回収対象から除いている。

危惧される具体的な健康被害について三和化学は、「製品は個包装品であり、医療機関において使用時にブリスター包装を開封することから、当該不良品は医療機関において使用前に容易に気付くことができるため、患者に使用されることはなく、本件に起因する重篤な健康被害が発生するおそれはまずないと考えている」とした。

【訂正】下線部の表記に誤りがありました。正しくは代替製品の対象ロットです。訂正します。（訂正済9月６日９時50分）