持田製薬 肺動脈性肺高血圧症治療薬・トレプロスト吸入液 5月16日発売へ
公開日時 2023/04/25 04:50
持田製薬は4月24日、肺動脈性肺高血圧症治療薬・トレプロスト吸入液1.74mg(一般名:トレプロスチニル)を5月16日に発売すると発表した。既承認の製剤は注射剤だが、今回、ネプライザを用いた吸入剤を追加する。現在は医療機関で投与されており、吸入剤が承認されれば通院負担の軽減につながる。薬価は1万8914.20円(1.74mg2.9mL1管)。
吸入剤の用法・用量は、「通常、成人には、1日4回ネブライザを用いて吸入投与する。1回3吸入(トレプロスチニルとして18μg)から投与を開始し、忍容性を確認しながら、7日以上の間隔で、1回3吸入ずつ、最大9吸入(トレプロスチニルとして54μg)まで漸増する。3吸入の増量に対して忍容性に懸念がある場合は、増量幅を1又は2吸入としてもよい。忍容性がない場合は減量し、1回最小量は1吸入とすること」となる。
肺動脈性肺高血圧症は、心臓から肺へ血液を送る肺動脈が狭くなり、また硬くなることで生じる肺高血圧症。労作時の呼吸困難、易疲労感、動悸、めまいなどの症状を伴い、進行すると心不全を引き起こす難治性の希少疾病。