MICINとベルシステム24 「MiROHA」を利用した DCTサポートサービスで協業 DCT普及促進に一役
公開日時 2023/03/16 04:49
MICINとベルシステム24は3月15日、DCTプラットフォーム「MiROHA(ミロハ)」を利用した DCT(分散型臨床試験)サポートサービスを開始したと発表した。臨床試験の症例登録や薬剤割付業務を通して治験業務に携わってきたベルシステム24の業務運用ナレッジと、MICINのDCTプラットフォームを組み合わせ、オンラインでの説明・同意取得を行う「eConsent」やオンライン診療やeSourceを支援するDCTサポートサービスを提供する。
オンラインを活用することで、被験者が医療機関を来院せず、在宅で臨床試験に参加できる分散型臨床試験(DCT)の普及が今後見込まれている。欧米や一部アジア地域では、DCTを活用した国際共同治験が浸透しており、グローバルメガファーマに限らず、日本の製薬企業もDCT導入に向けた体制整備を進めている。こうした状況からMICINとベルシステム24は、お互いのナレッジを活かすことで、日本国内のDCTを円滑に実施できる基盤整備やオンライン診療を含むデジタルソリューションのサービス提供で協業することになった。
ベルシステム24は、過去35年以上、国内の臨床試験に関わったナレッジを活かし、DCT支援のワンストップサービスを提供している。今回の協業では、MICINのDCTプラットフォーム「MiROHA」の導入や運用支援、顧客からの問い合わせ対応に加え、被験者への情報収集やエンゲージメントの向上につながるコミュニケーションを行い、円滑な治験実施をサポートする方針だ。一方のMICINも「MiROHA」を通じて、オンライン診療機能とeConsent、eSource(臨床試験の原資料となり得る電子原データ)機能を搭載したDCT支援システムを20年4月より提供している。すでに20以上の連携企業やアカデミアとの取り組み100施設以上の医療機関および1000人以上の被験者に「MiROHA」が使用された。今後両社は、日本でのDCT導入の共同提案、共同支援を行い、患者中心の臨床試験の実現を目指す方針だ。