小野薬品子会社 台湾の医療診断支援AIソリューション開発のベンチャー企業への出資完了
公開日時 2022/11/22 04:49
小野薬品100%子会社の小野デジタルヘルス投資合同会社は11月21日、台湾のベンチャー企業・aetherAI社への出資が完了したと発表した。aetherAI社は2015年10月に設立された医療診断支援AIソリューションを開発するベンチャー企業。デジタル病理画像の管理およびAIによる病理診断支援を通し、病理医の作業を効率化するデジタル病理システム「aetherSlide」、骨髄塗抹標本自動分類計数AIソリューション「aetherAI Hema」、リアルタイム大腸内視鏡ポリープ検出支援AIソリューション「aetherAI Endo」などを開発し、既に台湾、日本、ヨーロッパなどで販売している。
ヘルスケア分野への関心が高まるなか、デジタル技術を活用して疾病予防やQOLの向上など、健康に関する社会課題の解決に取り組むベンチャー企業が増えている。そこで小野薬品は、医薬品事業以外のヘルスケア分野のベンチャー企業等へ投資を行うコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)として、小野デジタルヘルス投資を22年3月に設立した。小野薬品は、小野デジタルヘルス投資を通じて、今後ヘルスケア分野においてデジタル技術を活用するベンチャー企業等との共創を進め、新たな価値を提供していく考え。
小野デジタルヘルス投資は、「国内外の有望なベンチャー企業に対する投資やベンチャー企業との協業を通じて、健康寿命の延伸と持続可能な社会の実現に向けて取り組む」としている。