大塚製薬 タカラバイオの遺伝子治療薬「TBI-1301」の共同開発・販売契約終了
公開日時 2022/11/11 04:50
大塚製薬は11月10日、タカラバイオが創製した「NY-ESO-1・siTCR遺伝子治療薬」(開発コード:TBI-1301)の共同開発・販売契約を終了することで合意したと発表した。TBI-1301は、2017年1月から滑膜肉腫を対象疾患に国内臨床第1/2相試験を実施し、18年3月に先駆け審査指定制度対象品目の指定を受けたもの。日本で共同開発し、承認申請に向けた準備を進めていたが、「本品に係る方針や戦略を両社で総合的に検討」した結果、契約を終了することになった。今回の判断は有効性や安全性の問題ではないとのことだが、詳細な理由は非開示としている。
契約終了に伴い、タカラバイオが大塚製薬に許諾した同製品に関する技術、知財、その他の権利はタカラバイオに返還する。
両社は16年以降、タカラバイオが創製した腫瘍溶解性ウイルス「TBI-1401」、CAR-T細胞製品「TBI-1501」、TBI-1301の3製品を共同開発したが、TBI-1401とTBI-1501は21年11月に契約終了で合意
(記事はこちら)。TBI-1301も終了することになり、共同開発プロジェクトは全て終了した。