ノバルティス ファーマ 乾癬治療薬・コセンティクス 300mgペン製剤の剤形追加の承認取得
公開日時 2022/09/13 04:49
ノバルティス ファーマは9月12日、乾癬治療薬・コセンティクス皮下注(一般名:セクキヌマブ(遺伝子組換え))について、300mgペン製剤の剤形追加承認を取得したと発表した。承認取得は9月9日付。
コセンティクスは現在、尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬の成人患者に対し、1回300mgの投与が認められている。50kg以上の小児患者でも状態に応じて1回300mgの投与が認められている。これまで同剤は75mgシリンジ製剤と150mgペン製剤が承認されていたため、300mgの投与が必要な場合、150mgペン製剤による2回の皮下注射が必要だった。
今回承認された300mgペン製剤には、150mgペン製剤と同じ薬液が2倍量充填されており、一度に300mgを注射することができる。同社は、「患者の負担軽減や投与時の利便性の向上が期待される」としている。300mgペン製剤も、皮膚科領域で提携しているマルホと共同販促する。
コセンティクスは乾癬、強直性脊椎炎、X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎の全身性炎症および進行に関与する重要なサイトカインであるインターロイキン-17A(IL-17A)を直接阻害する、最初に承認されたヒト型の生物学的製剤。なお、強直性脊椎炎及びX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎に対してコセンティクスは1回150mgで用いる。このため今回追加された300mgペン製剤は、強直性脊椎炎及びX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎の効能・効果は持ってない。