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NPhA リフィル処方箋実施3か月間に1枚でも応需した薬局は全体の約3割 「10枚以上」応需は2.7%

公開日時 2022/09/09 04:50
日本保険薬局協会(NPhA)は9月8日、4月実施のリフィル処方箋について6月までの3か月間の応需状況を報告した。この期間中にリフィル処方箋を1枚でも応需した薬局は全体の28%。応需枚数が10枚以上の薬局は全体の2.7%だった。薬局の応需体制として、「対応マニュアルがある」が71.4%、「手順の統一化が図られている」が43.5%となった。NPhAはこの日の会見で、「リフィル処方箋の手引き」(薬局版・Ver.1 )を策定したと発表した。処方箋の受取時対応から患者の次回来局までのフローをまとめたもの。NPhAのホームページに掲載する。

NPhAの流通問題・OTC検討委員会・薬局機能創造委員会は、会員薬局を対象にリフィル処方箋の応需状況(4月~6月)についてWeb調査を実施し、3548薬局から回答を得た。調査期間は22年7月27日~8月24日。応需状況については「応需なし」との回答が72.0%を占める一方で、応需枚数が「1枚」は11.8%、「2枚」は6.3%、「3枚」は3.0%と続いた。また「4枚」、「5枚」、「6枚~9枚」の回答はそれぞれ1%台にとどまったが、「10枚以上」の回答は2.7%あり、一部薬局にリフィル処方箋の応需が集中していることが示唆された。

リフィル処方箋の応需枚数を薬局の「立地別」にみた。「10枚以上」を応需した薬局は、面対応が4.6%と他の立地別より高い。次いで、診療所敷地内が4.4%だった。一方、病院前の薬局は、500床以上が3.0%、200~500床が2.7%、200床未満は1.1%となった。病院敷地内は2.5%だった。

◎リフィル処方箋の応需体制 7割が「対応マニュアルあり」 「手順の統一化」は4割

リフィル処方箋の応需体制(回答数3504薬局)については、「対応マニュアルがある」との回答が71.4%で最も高く、次いで、手順の統一化が図られている」が43.5%、「社内で事例共有が行われている」が34.4%と続く。一方で、「特に対応していない」が15.9%あった。フリーコメントでは、「宣伝用にポスター・のぼり等の設置、リーフレットの配布」、「処方医にリフィル処方箋終了時に情報提供の文書で報告している」などが寄せられた。

応需にあたり実施(回答数3013薬局)していることでは、「調剤予定日のフォローアップ」との回答が46.1%で最も多く。次いで「服用期間中のフォローアップ」が37.1%、「医療機関へのフィードバック」が34.8%となった。このほか「受診勧奨」が25.7%、「処方箋紛失対策」が22.6%あった。

◎「リフィル処方箋の手引き」(薬局版・Ver.1 )を策定 対応フローを明記

この日公表された「リフィル処方箋の手引き」(薬局版・Ver.1 )は、対応フローを明示した。なかでも「妥当性判断」では、「リフィル処方箋により調剤することが不適切と判断した場合には調剤を行わず受診勧奨を行うとともに、処方医に速やかに情報提供を行う」ことが明記されている。また、服薬指導における口頭・文書を用いた説明では、「次回調剤可能な期間の前日に、電話等で連絡する旨を伝える」なども掲載。「継続的に体調の経過確認をするために、次回も同じ薬局の利用を勧める」としたほか、「事情により他の薬局を利用する場合は、他の薬局へ情報提供する場合があることを伝える」ことについてもフローに示した。
 
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