社会が価値を認めるビジネスモデルへの転換を
この1~2年が産業構造改革のターニングポイント
公開日時 2022/07/01 00:00
将来、製薬産業の歴史を振り返ったときに、この2022年の前後1~2年は大きなターニングポイントの時期として記憶されるのではないだろうか。国が医療DXに舵を切ろうと政策転換する中で、製薬ビジネスも革新的新薬の創出と同時に、患者が求める医療アクセスや治療継続への不安の解消、さらには治療成果に対する評価など、新たな視点を克服するためのビジネスモデルへの転換が求められる。治療アプリやデジタルソリューションの活用は結果的に自社創製新薬の価値を高め、バリューベースドメディシンの牽引役を果たす。そんな未来の製薬産業を実現するための産業ビジョンがいま求められている。(沼田佳之)ミクス6月号で詳報した通り、MR数は年々減少を続けており、いまだ底を打つ気配すらない。逆に、コロナ禍を経験したことで、医師など医療者...