武田薬品 HAE治療薬「タクザイロ皮下注300mgシリンジ」を発売
公開日時 2022/05/31 04:50
武田薬品は5月30日、遺伝性血管性浮腫(HAE)治療薬「タクザイロ皮下注300mgシリンジ」を発売した。薬価は128万8729円(1日薬価:9万2052円)。
タクザイロ(一般名:ラナデルマブ(遺伝子組換え))は、完全ヒト型抗ヒト血漿カリクレインモノクローナル抗体。今年3月28日、「遺伝性血管性浮腫の急性発作の発症抑制」を効能・効果に製造販売承認を取得していた。2018年に米国で承認されて以降、世界50か国で承認されている。中医協資料によると、ピーク時売上高は61億円、投与患者数182人を見込む。
同社のジャパン ファーマ ビジネス ユニット 希少疾患事業部の濱村美砂子部長は、「治療薬の創出を通じて、また、患者さんの日常生活に寄り添うさまざまな活動展開を通じて、一人でも多くの患者さんの人生を制限しない世界の実現を目指し尽力する」とコメントしている。
HAEは腹部、顔面、足、性器、手、喉など、身体のさまざまな場所に繰り返し浮腫発作を引き起こす希少な遺伝性疾患。日本には2000人から3000人の患者さんが存在すると推定されているが、診断されている患者さんは約450人に留まっている。