「医療DX」に熱視線 患者中心の医療実現への第1歩
公開日時 2022/05/01 00:00
編集長沼田佳之複数の分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の上市により、患者は通院治療を継続しながら職場復帰や日常生活を送れるようになった。患者は概ね3~4週ごとに医療機関で外来化学療法を受けるが、使われる薬剤で副作用の発症時期が異なるため、治療中の患者の不安を解消するための治療管理がこれまで以上に重要となってきた。いま、これを支援する「医療DX」に熱い視線が注がれている。革新的新薬を提供する製薬企業にとって、患者の不安や悩みを解消しながら治療を継続し、その延長線上で患者の職場復帰を支援し、健康寿命の延伸を実現できるペイシェント・サポート・プログラム(PSP)の開発が次なる医療革新のカギとなる。厚労省は2022年度診療報酬改定で、外来化学療法を受ける患者が副作用等で予定外受診した場合に医療機...