第1回 治療後の生存率がわかるツール それがカプランマイヤー法!
公開日時 2022/02/16 00:00
統計分析研究所株式会社アイスタット代表取締役社長志賀保夫代表取締役会長(理学博士)菅民郎*2014年~16年の人気連載「MR向け統計入門」の一部を再編集したものです。*「MR向け統計入門」は、医薬品の情報提供の現場で問われかねない統計の基礎知識を、仮想臨床データをもとに解説した連載です。登場人物は、MRの志賀裕さん、統計学の専門家・菅先生、志賀MRが担当している循環器医――の3人。CASE.1重症心不全患者を対象に従来の標準治療に製品Zの追加による生命予後の改善をみる。対象・方法:NYHAclassIII以上の重症心不全患者1251例を対象に、従来の標準治療に加えて、製品Zまたはプラセボを投与し、36か月間の経過観察を行った。結果:製品Z群ではプラセボ群に比べて総死亡率が26%減少し、従来...