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キョーリン製薬HD 完全子会社・杏林製薬との吸収合併を準備 23年4月に事業持株会社体制に移行

公開日時 2022/02/07 04:50
キョーリン製薬ホールディングスは2月4日の取締役会で、完全子会社の杏林製薬との吸収合併に向けた準備を開始する決議を採択した。グループ創業100周年となる2023年度に向けてグループ体制の刷新を行う。グループ内再編により、純粋持株会社体制から事業持株会社体制に移行するとともに、社名も23年4月1日付で「杏林製薬株式会社」とする方針だ。

同社は中期経営計画「HOPE100-ステージ3-」において革新的新薬で世界に認められる企業を目指す方針を掲げている。一方で事業環境は、研究開発投資の高騰ことに加えて、政府による毎年薬価改定の実施など、「グループの経営に多大な影響を与えることが予想される」としている。

このため、急激な環境変化に対応するためには事業構造推進機能や経営の効率化を図る必要があると判断。これまでの純粋持株会社制から事業持株会社制に移行することで、新薬事業をグループ経営の中核に据えて強力に推進するとともに、ジェネリック医薬品事業、感染関連事業、医薬品製造受託事業を複合的に展開できる体制に再編することで乗り切る方向に舵を切った。

完全子会社の杏林製薬の吸収合併は、2月4日の取締役会決議を踏まえ、5月11日に吸収合併契約を締結する。吸収合併実施日は2023年4月1日を予定している。同時にキョーリン製薬ホールディングスを存続会社とし、杏林製薬を消滅会社とするが、社名については「杏林製薬株式会社」に変更する方針で、グループ傘下にキョーリンリメディオ、キョーリン製薬グループ工場、Kyorin Europe GmbH、ActivX Biosciences, Inc.が位置づけられる。


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