エンフィール 花粉症疾患啓発プログラムで従業員一人当たりの生産性損失額が約4万8000円減少
公開日時 2021/10/27 04:50
健康経営の支援プログラムを提供するエンフィールは10月26日、花粉症疾患啓発プログラムの実施前後で花粉症に悩む従業員一人当たりの生産性損失額が約4万8000円減少したと発表した。ノバルティス ファーマと実施した企業の従業員向け花粉症疾患啓発プログラム「働く人の花粉症チャレンジ」の結果から明らかになったもの。20年12月から21年4月までの約4カ月間、40社(従業員合計約22万人以上)に対し、プログラムを無料で提供した。実施後のアンケート調査でも、77%の参加者が「花粉症対策における意識の変化があった」と回答した。
花粉症疾患啓発プログラム「働く人の花粉症チャレンジ」の実施は今回で2回目となる。対象は同プログラムの提供を申し込んだ40社の従業員で合計1万175人以上という。提供メニューとしては、①メールマガジンの定期配信、②オンラインセミナーの開講、③参加企業対抗のクイズイベント-などを行った。
◎従業員一人あたりの生産性損失割合は4.87%⇒3.32%に低下
プログラムの実施に際し、事前に参加者に「昨シーズン」の就業中における症状の種類や強さ、症状がでた日数や時間などを調査するWEBアンケートを実施した。その結果、花粉症で悩む従業員一人あたりの生産性損失割合は4.87%、生産性損失額は15万737円だった。一方、プログラム実施から4カ月後の生産性損失割合は3.32%で、生産性損失額は10万2746円となり、施策前に比べて1.55ポイント(約4万7991円)減少するなど、参加企業と従業員にメリットがみえる結果となった。同社はこの結果について、「メールマガジンやオンラインセミナーを通じ、花粉症のメカニズムや症状を和らげる方法などが入手できる本施策を施したことで花粉症対策に対しての意識の向上や行動変容が増えた」と分析している。
なお、今回のプログラムにより従業員一人当たりの生産性損失額は約4万8000円となったが、仮に従業員1万人規模の会社で、従業員の約40%が花粉症だと想定すると、1億9000万円程度の効果が出る可能性があるとしている。