「共感」を促し、社会全体でコロナを乗り越えたい
医師・作家 夏川 草介 さん
公開日時 2021/11/01 00:00
コロナ診療の最前線を描く「臨床の砦」。医師と作家の二足の草鞋を履く夏川草介さんの最新作だ。執筆のきっかけは、入院が必要な肺炎患者に「自宅待機してください」と告げなくてはならない臨床医としての葛藤にある。「現場の実情をリアルに伝え、共感してもらうことが、本を世の中に出した意義」と語る夏川さん。「感染しないことで、医療の一員になろうと思ってくれる気持ちが、コロナと闘う我々にとって力になる」――。(半田良太)(取材は9月20日に実施)〔プロフィール〕1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒。長野県にて地域医療に従事。2009年「神様のカルテ」で第十回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同書で10年の本屋大賞第二位となり映画化された。著書に「神様のカルテ2」「神様のカルテ3」「神様のカルテ0」「新章神...