武田薬品 経口PARP阻害薬ゼジューラ錠の承認取得 室温で管理可
公開日時 2021/09/06 04:49
武田薬品は9月3日、経口PARP阻害薬ゼジューラ錠100mg(一般名:ニラパリブトシル酸塩水和物)の承認を取得したと発表した。従来のカプセル剤は冷蔵保存だが、錠剤は室温で管理できることが利点のひとつとなる。
PARP阻害薬は、DNAの相同組換え修復機構が機能していないがん細胞に対し、特異的に細胞死を誘導する新規機序の薬剤。ゼジューラは卵巣がんに対する唯一の1日1回投与の同阻害薬で、日本では▽卵巣がんにおける初回化学療法後の維持療法▽白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣がんにおける維持療法▽白金系抗悪性腫瘍剤感受性の相同組換え修復欠損を有する再発卵巣がん――を適応としている。