日新製薬と第一三共エスファ エナラプリル2.5mg「日新」を自主回収 製造委託先の長生堂製薬で承認外の製法
公開日時 2021/08/17 20:30
日新製薬と第一三共エスファは8月17日、ACE阻害剤・エナラプリルマレイン酸塩錠2.5mg「日新」について自主回収(クラスⅡ)すると、それぞれ医療関係者に情報提供を開始した。製造販売元の日新製薬が製造を委託している長生堂製薬で一部承認書と異なる方法で製造を実施したことが判明した。このため使用期限内の全ロットを自主回収する。
エナラプリルマレイン酸塩錠2.5mg「日新」は日新製薬が製造販売元で、日新薬品と第一三共エスファが販売している。日新製薬によると、回収対象ロットは出荷時の試験結果において承認書の規格及び試験方法に適合しており、安定性試験結果から使用期限内に規格外となる可能性はないことから、重篤な健康被害が発生する可能性は極めて低いとしている。
自主回収の対象製品は、次の通り。日新薬品販売分は、ロット番号が、90021A、90041A、00021Aで、いずれもPTP100 錠包装品。販売元への出荷は、2019年3月13日~20年9月28日。第一三共エスファ販売分は、ロット番号が、90011A、90031A、90051A、00011A、00031A、10011Aで、いずれもPTP100 錠包装品。卸出荷開始日は、2019年5月7日~21年4月22日。卸出荷最終日は、19年12月2日~21年8月6日。日新製薬は代替品として、エナラプリルマレイン酸塩錠 5mg「日新」(製造販売元:日新製薬)をあげている。