相澤病院・安河内氏 小児VTE適応取得に「小児治験ネットワークの緊密な連携」が貢献 バイエル薬品セミナー
公開日時 2021/07/16 04:49
バイエル薬品は7月13日、プレスセミナー「小児のVTE(静脈血栓塞栓症)治療の現状と患者負担の少ない新たな治療選択肢 」を開催した。慈泉会相澤病院臨床検査センターエコーセンター長の安河内聰氏(循環器内科顧問)が「小児における静脈血栓塞栓症と抗血栓療法-イグザレルト(一般名リバーロキサバン、バイエル薬品)の小児臨床治験を踏まえて」のテーマで講演した。
バイエル薬品は選択的直接作用型第Xa因子阻害剤イグザレルトについて、小児対象の臨床試験を実施した上で非ビタミンK拮抗経口抗凝固剤(NOAC)として唯一、小児のVTE に対する適応追加承認を2021年1月に取得し、さらに新剤形として「イグザレルトドライシロップ小児用」の承認を得て2021年7月に販売を開始した。
安河内氏は、小児の静脈血栓塞栓症に対する小児適応薬としてリバーロキサバンが承認されたことを評価した。リバーロキサバンの小児適応取得については、バイエル薬品の小児適応取得に対する努力と貢献が最初のキィーと指摘。さらに、「小児国際共同治験の成功には、日本小児循環器学会や小児治験ネットワークの緊密な連携が大きく貢献した」とし、「今後、今回の小児治験モデルによって小児適応をもつ医薬品が日本でも増えることを期待する」と述べた。