大手5社の国内事業 2期連続の減収へ
国内事業 20年度実績と21年度計画
公開日時 2021/07/01 00:00
販売権の返還、後発品急速浸透に新薬売上追いつかず2020年度に国内の医療用医薬品売上が2000億円以上あった企業8社の国内事業を見てみると、19年度、20年度、21年度計画の売上が把握できた6社のうち5社で、2期連続の減収となることがわかった。特にアステラス製薬が厳しく、19年度からわずか2年間に売上が1000億円近くなくなる見込みだ。各社に共通するのは、10~20年ほど前に獲得した国内販売権の返還や後発品の急速浸透による減収を、新薬売上でカバーできていないこと。販売権獲得のビジネスモデルから転換し、次の10年に向けて自社創製品をどれだけ投入できるか、新規モダリティをどれだけ導入して創薬につなげるかが問われている。(神尾裕)武田薬品、第一三共、大塚ホールディングス(HD)、中外製薬、アステラ...