ゼビアックス油性クリーム、ドボベットフォーム 皮膚科領域の新剤形2剤が発売
公開日時 2021/06/21 04:50
皮膚科領域の新剤形2剤が6月18日に発売された。ひとつはマルホのキノロン系外用抗菌剤ゼビアックス油性クリーム2%(一般名:オゼノキサシン)で、「表在性皮膚感染症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)」を適応症とする。既存のローション剤に比べて今回のクリーム剤は水分が少なく、被覆性に優れる。このためクリーム剤は、びらんを生じる伝染性膿痂疹(とびひ)の治療で刺激感の低減が期待されるほか、化膿性炎症を伴うざ瘡でも病変に応じた薬剤選択の幅が広がることになる。
有効成分のオゼノキサシンは、とびひを含む表在性皮膚感染症の原因菌となる黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌、ざ瘡の原因菌となるアクネ菌に対して高い抗菌活性を示す。
もう1剤は、レオファーマが製造販売元の尋常性乾癬治療薬ドボベットフォーム(一般名:カルシポトリオール水和物/ベタメタゾンジプロピオン酸エステル)で、既存の軟膏剤、ゲル製剤に続く新剤形となる。フォーム製剤は伸展性に優れ、比較的短時間に容易に塗布できることが特徴。軟膏剤などと同じくフォーム剤も、協和キリンが販売及び情報提供活動を担当し、マーケティング活動は両社共同で行う。
両社はフォーム剤の投入で、「更なる利便性の向上とアドヒアランスの改善が期待される」としている。
同剤は活性型ビタミンD3のカルシポトリオール水和物と、ステロイドのベタメタゾンジプロピオン酸エステルを含有する配合外用剤で、レオファーマ親会社のデンマークのLEO Pharmaが開発した。