サノフィは５月31日、超速効型インスリンアナログ製剤のバイオシミラーである「インスリン アスパルトBS注 NR「サノフィ」」を発売した。同剤は、ノボラピッド注（ノボ ノルディスク ファーマ）を先行バイオ医薬品とするバイオシミラーは、国内で初めて。

同社は2020年６月に、ヒューマログ注（日本イーライリリー）のバイオシミラーであるインスリン リスプロBS注 HU「サノフィ」の販売を開始しており、超即効型インスリン製剤のラインアップを拡充している。同社は、先行バイオ医薬品と同様の選択肢を提供することで、「患者さんの経済的負担や医療費の削減に貢献することが期待される」としている。

販売するのは、▽インスリン アスパルト BS 注ソロスター NR「サノフィ」（薬価は1418円）、▽インスリン アスパルト BS 注カート NR「サノフィ」（746 円）、▽インスリン アスパルト BS 注 100 単位/mL NR「サノフィ」（218 円）―。効能・効果は、インスリン療法が適応となる糖尿病。３月23日に、国内の製造販売承認を取得し、５月26日に薬価収載されていた。