ノバルティス ファーマ 多発性硬化症治療薬ケシンプタ皮下注を発売
公開日時 2021/05/25 04:50
ノバルティス ファーマは5月24日、多発性硬化症治療薬ケシンプタ皮下注(一般名:オファツムマブ)を発売した。同社は多発性硬化症に対して国内初のB細胞を標的とする治療法だとしている。
【5月24日発売】
▽ケシンプタ皮下注20mgペン(オファツムマブ(遺伝子組換え)、ノバルティスファーマ)
薬効分類:119 その他の中枢神経系用薬(注射薬)
効能・効果:再発寛解型多発性硬化症や疾患活動性を有する二次性進行型多発性硬化症患者における再発予防及び身体的障害の進行抑制
薬価:20mg0.4mL1キット 23万860円(1日薬価:8245円)
主にB細胞上に発現しているCD20を標的とするヒト型IgG1κモノクローナル抗体。多発性硬化症(MS)の発症及び再発に関与している自己反応性B細胞を減少させることで、MSに対して効果を示すと期待されている。有効成分のオファツムマブは現在、ノバルティスから製品名「アーゼラ点滴静注液」として、CD20陽性の慢性リンパ性白血病に使用できる。今回は皮下注製剤で、適応は多発性硬化症となる。