日医工 2月に製造販売承認を取得した4成分10製品の薬価収載見送り「既存品の安定供給を優先」と判断
公開日時 2021/05/14 17:15
日医工は5月14日、今年2月に製造販売承認を取得した4成分10製品について、6月に予定する薬価基準への収載を見送ると発表した。富山県から業務停止命令を受けた富山第一工場の製造・出荷で、現在までに164品目の供給遅延が生じており、同社として、「新製品の上市よりも既存品の安定供給を優先させる」ことを判断した。これにより次回の後発品薬価追補収載において日医工の収載品はゼロとなる。
なお、同社はこの日発表した22年3月期連結業績予想に今回の薬価収載見送りを織り込んだ。連結業績予想は売上高1950億円、コア営業利益は25億円。
【2021年6月に予定される薬価基準収載を見送る品目】
・過活動膀胱治療剤ソリフェナシンコハク酸塩錠 2.5mg、5mg「日医工」
・過活動膀胱治療剤ソリフェナシンコハク酸塩 OD 錠 2.5mg、5mg「日医工」
・エスゾピクロン錠1mg、2mg、3mg「日医工」
・5-HT3受容体拮抗型制吐剤パロノセトロン静注 0.75mg/2mL「日医工」
(以上、製造販売元:日医工)
・セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤デュロキセチンカプセル 20mg、30mg「日医工 G」
(以上、製造販売元:日医工岐阜工場)