【World Topics】米国での新型コロナワクチン接種 高齢者の約6割が終了
公開日時 2021/04/12 04:51
米国では、新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種が進んでいる。CDのウェブサイトによれば、65歳以上高齢者の60.6%にあたる 33,145,171人が接種を完了。78.1% にあたる42,723,587 人が少なくとも一回は接種を終了。18歳以上人口全体では27.3%にあたる70,520,980人が接種を完了、45.1%にあたる116,386,090人が少なくとも1回の接種を終えている(4月10日時点)。https://covid.cdc.gov/covid-data-tracker/
7000万人超(米国総人口の21.3%)がワクチン接種を完了。117,00万人(総人口の35.3%)が少なくとも1回目を終了したという事実、なお各地で連日着々と接種が進んでいる実態は、連日のニュースでもあるが、多くの国民にとってはすでに実感だ。筆者の住むシリコンバレーでも、すっかり春めいた日差しの週末、カフェの店先の歩道やイタリアン・レストランのパティオのテーブルが埋まり、リラックスした雰囲気でおしゃべりとワインやお茶を楽しむ光景がダウンタウンに戻ってきた。
ワクチン接種については、行政施策(実施時期、優先順位など)や実施状況(ワクチンの配布状況・配布されたワクチンの使用率など)など、ほとんどの情報が米国厚労省のウェブ上に掲載され、逐次更新されている。
https://www.hhs.gov/coronavirus/covid-19-vaccines/index.html
公開されていないのがワクチン種別の配布・使用状況である。ファイザー、モデルナに加え、ジョンソン&ジョンソンの製品(接種は1回)も使用され始めたが、筆者の住むサンフランシスコ周辺ではファイザー、モデルナ以外が使われたという話はまだ聞かないが、フロリダ州に住む筆者の友人は先週ジョンソン&ジョンソンのワクチン接種を受けたという。
ワクチンの副反応も行政サイトに詳しい。接種部位の腫れや痛み程度は予防接種一般で経験することだが、ファイザー、モデルナでは2度目の接種後にひどい悪寒や高熱などの強い副作用が35%程度出現すると言われている。実際、筆者も接種後12時間程度経過した頃から40度近い高熱が出た(発熱は36時間程度継続)。副反応については、携帯電話からナショナル・データベースに登録・自己申告するアプリケーションがあり、目下リアルワールド・データを収集中である。(医療ジャーナリスト 西村由美子)