国がん中央病院とリーズンホワイ オンライン・セカンドピニオンシステムを共同開発 15日から受付開始
公開日時 2021/02/08 04:50
国立がん研究センター中央病院とリーズンホワイ(塩飽哲生代表取締役)はこのほど、オンラインセカンドオピニオンシステム「Findmeオンライン診療」を共同開発したと発表した。がん専門医とオンライン上で面談できるほか、本人の同意があれば、家族も別の場所から参加できる。さらに、オンライン化したことで、移動や宿泊費などの負担を軽減できる。2月15日から国立がん研究センター中央病院の専門医によるオンラインセカンドオピニオンの受付を開始する。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、オンラインを活用し、患者の負担を軽減できるデジタルツールの開発に注目が集まっている。国立がん研究センター中央病院とリーズンホワイは、オンラインを活用し、全国でがん医療を必要とする患者と、がん専門医の双方の視点に立った「オンライン用面談システム」を共同開発した。オンラインセカンドオピニオンに活用する。
セカンドオピニオンの希望者は、スマートフォンやPCから専用サイトにアクセスし、必要事項を記入し、希望予約日時を選択する。セカンドオピニオンの当日は、自宅や希望の場所からスマートフォンやPCで面談システムに接続し、専門医とオンラインによるセカンドオピニオン(60 分以内)を行う。オンラインで医師の意見を聞くことができるだけではなく、終了後も医師との面談時メモを確認できる。
国立がん研究センター中央病院が行うオンラインセカンドオピニオンの特徴としては、検査データ(画像データ)を医師と供覧しながら面談できるほか 医師が作成した面談票を通じ、患者(希望者)の理解が深まることなども期待される。なお、患者はアプリケーションのインストール等の煩雑な作業は不要。セカンドオピニオンの費用は自費診療のため健康保険は適応されない。60分以内の相談料は4万4000円(税込)とシステム利用料5940円(税込)。病理診断も実施する場合は、上記料金に病理診断料として5500円(税込)が追加される。