シオノギファーマ 抗インフル薬ゾフルーザで連続生産方式による製造法追加を一変申請
公開日時 2021/01/21 04:49
塩野義製薬100%子会社のシオノギファーマは1月18日、抗インフルエンザウイルス薬ゾフルーザ錠20mg(一般名:バロキサビル マルボキシル)について、連続生産方式による製造法を追加する一変申請を行ったと発表した。シオノギファーマは医薬品の革新的な製造技術として注目されている「連続生産」の技術開発に取り組んでいる。
同社によると、連続生産は、開発の進捗に応じたスケールアップ実験が不要なため、医薬品の開発期間の短縮と原薬使用量の削減ができる。商用生産においては生産量を稼働時間で調整するため、フレキシブルに需要変動に対応可能で、工場のコンパクト化と建築費低減にもつながるという。
また、バッチ生産のような工程間での収缶や待機といったステップがなくなることで生産リードタイムの短縮や省人化、人的エラーの低減による生産性の向上も期待できるほか、各プロセスに組み込まれたPAT(Process Analytical Technology)ツールにより、製造工程の重要プロセスパラメーター (CPP)、製品の重要物質特性(CMA)、重要品質特性(CQA)をリアルタイムにモニタリングでき、これまで以上に信頼性の高い品質保証が可能となるとしている。