MRは医療者の『心の治療薬』になってほしい
女優 古村 比呂 さん
公開日時 2020/12/25 05:00
医学の進歩で孤立する患者の支援より重要に古村比呂さんがこれまでがんと向き合ってきた歳月は、現代のがん治療の縮図と捉えることもできる。実際、がん治療は日進月歩で、新たな分子標的薬等の開発により、一部のがんは薬物療法で寛解が期待できるまでに進化を遂げた。古村さんも2012年に子宮頸がんを患い、リンパ浮腫や再発、再々発を体験するが、そのつど乗り越え、女優として復帰を果たしたほか、今はがんやリンパ浮腫の啓発活動にも精力的に取り組んでいる。一方、がん治療の進歩や治療環境の変化に伴い、新たな課題が生じている。製薬企業は今後、患者を軸とした活動がより重要になると言われているが、現代医療の恩恵や歪みを体感してきた古村さんの言葉は、そのための羅針盤といってもいい。(富井和司)〔略歴〕1965年、北海道江別市出...