中外製薬は10月21日、ノボ ノルディスク（本社：デンマーク） と、中外製薬の複数の抗体エンジニアリング技術における全世界における非独占的ライセンス契約を締結したことを発表した。

ノボ ノルディスクは、中外製薬の複数の抗体エンジニアリング技術における研究開発目的での使用権とともに、同技術を用いた抗体医薬品を開発・販売するオプション権を取得し、中外製薬は技術使用料を受領する。

また、ノボ ノルディスクが開発候補抗体を作成しオプション権を行使した場合、中外製薬は一時金および研究開発の進捗に応じたマイルストンペイメント、抗体医薬品として販売された場合の売上に対するロイヤルティを得る。

中外製薬の根津淳一執行役員研究本部長は、「抗体エンジニアリング技術は中外製薬のコアコンピタンスのひとつ であり、革新的な抗体医薬品の創出につながっている」と述べている。さらに、「ノボ ノルディスクにより中外製薬の独自の技術が活用され、アンメットメディカルニーズ（治療満足度の低い領域のニーズ）の解決や革新的新薬の創出につながることを大いに期待している」としている。