アムジェン日本法人 乾癬等治療薬オテズラの製造販売承認の承継完了
公開日時 2020/07/07 04:50
アムジェンは7月6日、尋常性乾癬などに用いる経口PDE4阻害薬オテズラ(一般名:アプレミラスト)について、日本におけるセルジーンからの製造販売承認の承継が完了したと発表した。アムジェンは2019年11月に炎症・免疫性疾患事業部を新設。当時、セルジーンでオテズラを担当していた社員132人がアムジェンの前身の旧アステラス・アムジェン・バイオファーマに入社し、アムジェンとしてオテズラの情報提供・収集活動などを始めていた。
グローバルで米セルジーンは米ブリストル・マイヤーズ(BMS)と合併し、BMSの完全子会社となった。この合併手続きの過程で米国当局からオテズラを手放す必要性が指摘され、米アムジェンが全世界の権利を134億ドルで取得した(
関連記事はこちら)。今回の日本法人でのオテズラの製造販売承認の承継手続きは、このグローバルの動きが背景にある。
アムジェン日本法人は、「製造販売業者として、オテズラの情報提供活動等をより充実させ、炎症・免疫性疾患の患者さんの治療に貢献していく」としている。
オテズラはcAMPに特異的な経口PDE4阻害薬。PDE4を阻害することで細胞内cAMP濃度を上昇させ、間接的に炎症性メディエーターの産生を調節すると考えられている。日本では、局所療法で効果不十分な尋常性乾癬・関節症性乾癬、局所療法で効果不十分なベーチェット病による口腔潰瘍を適応とし、局所療法後かつ生物製剤治療前の治療法として用いられている。