インテージ 医療用薬のファクトデータ事業をJMIRIに集約 JMIRI新社長に佐藤暢章氏
公開日時 2020/07/01 04:50
ヘルスケア領域のマーケティングリサーチなどを展開するインテージヘルスケア社は7月1日付で、医療情報総合研究所(通称:JMIRI、読み:ジェイミリ)や協和企画など子会社3社の社長交代を行った。インテージグループでは医療用医薬品関連のファクトデータ事業をJMIRIに集約して、顧客提案の一本化と新たなソリューションを開発する取り組みを進めている。そこで、インテージヘルスケアで6月末まで執行役員ソリューション開発部長を務めた佐藤暢章氏がJMIRIの社長に就任することになった。
協和企画が運用・提供していた院外処方せんデータベースや保険者レセプトデータベースに加え、インテージヘルスケアの医薬品マスタ「DI Track」事業を7月1日付でJMIRIに移管した。佐藤新社長は本誌取材に、「JMIRIデータだけでなく、インテージヘルスケアグループが持っている様々なデータやソリューションを含めて、総合的な新たな提案をしていきたい」と意欲を示した。
JMIRIは2005年の設立以来、国内で初めて処方情報データベースの運用・分析を開始した企業。複数の調剤薬局企業から定期的に取得した処方情報データをデータベースとして整備し、独自に分析・加工した上で薬剤処方動向として情報提供している。ミクスで100回を超える長期連載「医師の処方動向をよむ」の各種データもJMIRIデータを用いている。
協和企画は国内最大級のヘルスケア・コミュニケーション・エージェンシーで、マーケティング戦略の構築や医薬品販売促進関連コンテンツの制作、製薬企業及び医療関係者への教育コンテンツの制作などを行っている。7月1日付で髙橋直武氏(インテージヘルスケア執行役員)が社長に就任した。医療に関するアンケート調査を行うプラメドの社長には前田茂昭氏が就任した。