疼痛薬タリージェ 医師の処方増意向は85%
「第一選択薬として処方」は3割にとどまる 初期用量の設定に苦慮することも
公開日時 2020/06/30 00:00
2019年2月に発売された疼痛治療薬タリージェ(一般名:ミロガバリンベシル酸塩)は、糖尿病性末梢性神経障害性疼痛(DPNP)、帯状疱疹後神経痛(PHN)など末梢性神経障害性疼痛(PNP)を対象としたα2δ(アルファ2デルタ)リガンド。神経障害性疼痛全般に使えるリリカ(同プレガバリン)と同じく、中枢神経系において電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニットに特異的に結合し、カルシウムの流入を減少させることで、痛みに関与する神経伝達物質の過剰な放出を抑制する。タリージェは19年12月号でも取り上げている(調査時期:19年9月17~18日)が、今年3月に長期処方の解禁を迎えたことで、その位置づけに変化が生じているかもしれない。そこで同剤を処方した...