フィリップス 在宅呼吸ケアサポートシステム6月上旬にも発売 新型コロナ患者にも対応
公開日時 2020/05/22 04:50
フィリップスは5月21日、在宅呼吸ケアの継続をサポートするシステム「eHomeCare(イー・ ホームケア)呼吸管理プログラム」を6月上旬にも発売すると発表した。新型コロナウイルス感染症の患者にも対応している。遠隔モニタリング機能や閾値超通知機能などが搭載されており、患者の様態やバイタルサインの変化を早期に感知することで、症状の悪化や入院の予防を目指す。
同システムは、インテグリティ・ヘルスケアと共同開発した。患者側はスマートフォンやタブレット(現時点では eHomeCare機能は iOS アプリ限定)、医師側は PC を用いて、診察の予約調整から実際のオンライン診察まで簡便に実施することができる。
同社によると、対面診察が難しい状況下においても質の高いケアの提供を継続できるのが特徴。無症状や軽症の新型コロナ陽性者で、ホテルなどで宿泊療養をする人のフォローアップなど、対面診療を減らす必要性がある場面での活用浸透に期待を寄せる。
同社は、「事前に臨床情報を把握できることで、医療従事者は効率良くサポートができる。患者や家族も、こうした見える化によって安心感を得ながらケアを受けることができる」とコメントしている。