日常からの教育・訓練の積み上げが“二次災害”を防ぐ新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染拡大に伴い、医療機関における院内感染が増加の一途を辿っている。医療現場では同患者や疑い患者に対応するしないにかかわらず、院内での感染拡大を防ぐ対策を徹底させなければならない。一方で同患者が爆発的に増加して医療崩壊を招いた場合などは、専門の病床や人材を持たない医療機関においても何らかの協力が求められるケースが増えていくだろう。徳洲会グループの葉山ハートセンター（神奈川県三浦郡）は感染症病棟を有していないにもかかわらず、２月下旬から３月中旬にかけて、国の要請により陽性患者を受け入れ、スタッフや他の患者に１人の感染者も出すことなく、プロジェクトを全うした。その際の感染対策は、...