「未来像MAP」から読み解く製薬産業・流通業界の明日(後編)
公開日時 2020/01/31 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会保高英児連載2回目は「ゲームチェンジはもうすぐ、付加価値なきプレーヤーは退場」との問題意識で、今後の各論への道筋提起「後編」を展開する。登場するプレーヤーは卸と調剤、ドラッグ、医療機関、保険者、患者、生活者、さらにデジタル・IT事業者である。国の地域医療構想は、2025年における高齢化のピークと人口減少社会の到来を見据え、病院の必要病床数など医療資源の適正化を図る狙いが込められている。これを動かす地域包括ケアシステムは、地域完結型医療を実現するため、医療・介護に携わる多職種が連携ネットワークを構築し、治療アウトカムや患者満足度の向上を目指す。加えて健康寿命の延伸を目的とした予防、未病、治療後のケアなどの施策が重要になる。医薬品産業や流通(バリューチェーン)...