ファイザー リツキサンのバイオシミラーを発売
公開日時 2020/01/21 04:50
ファイザーは1月20日、坑CD20抗体・リツキサン(リツキシマブ(遺伝子組換え))のバイオシミラー(バイオ後続品)を発売した。効能・効果は、「CD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫、免疫抑制状態下のCD20陽性のB細胞性リンパ増殖性疾患、多発血管炎性肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎」。
製品名は、リツキシマブBS点滴静注100mg「ファイザー」、同500mg「ファイザー」。19年9月に製造販売承認を取得していた。薬価は100mg製剤では先発品の68.3%、500mg製剤では68.6%。先発品は、CD20 陽性の慢性リンパ性白血病など、あわせて8つの効能・効果を有している。なお、リツキサンのBSをめぐっては協和キリンが、今回ファイザーが取得したのと同様の効能・効果で、18年1月から販売しており、今回の取得で2剤目となる。
◎国内最多4製品のバイオシミラーをポートフォリオに 12月から専任部隊で情報提供
ファイザーは、18年12月に抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤・レミケードのBSを、19年8月には抗HER2抗体・ハーセプチンのBS、そして19年12月には抗がん剤・アバスチンのBSをそれぞれ発売している。
同社は、「国内で初めて、オンコロジー領域における現時点でバイオシミラーの開発が可能な3剤すべての上市を成し遂げた」と強調したうえで、この3剤にレミケードのBSを加えた4剤で、「バイオシミラー市場で最多製品数を有した」としている。12月からは、バイオシミラー専任の営業組織を発足させ、情報提供活動を行っている。