AZ SGLT2阻害薬フォシーガ 日本で慢性心不全の効能追加を申請
公開日時 2020/01/20 04:50
アストラゼネカは1月17日、SGLT2阻害薬フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)について、日本で慢性心不全の効能追加を申請したと発表した。申請日は非開示。同剤は現在、2型糖尿病と1型糖尿病を適応としている。
今回の申請は、国際共同フェーズ3試験の「DAPA-HF試験」の結果に基づくもの。2型糖尿病合併の有無に関わらず、左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)患者を対象に、フォシーガ10mg1日1回を心不全の標準治療に追加投与した。その結果、フォシーガ投与群はプラセボ群と比較して、主要複合評価項目(入院または緊急受診と定義される心不全の悪化、または心血管疾患を原因とする死亡)の発現リスクを26%低下(p<0.0001)させ、複合評価項目の各項目でもリスクの低下を示した。
同試験は、2型糖尿病合併の有無を問わないHFrEF 患者を対象とするSGLT2阻害薬で初めてのアウトカム試験。19年9月開催の欧州心臓病学会議(ESC2019)で結果の詳細が発表された。