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エムスリー AI活用した都道府県別かつ日次のインフルエンザ流行情報 医師向けに提供

公開日時 2020/01/10 04:50
エムスリーは1月9日、検索ビッグデータや同社独自のリアルワールドデータベース「JAMDAS」(日本臨床実態調査)からAIを活用して推定した都道府県別かつ日次のインフルエンザリアルタイム流行状況情報を、医師向けに提供を始めたと発表した。医療従事者専門サイト「m3.com」内で提供する。

エムスリーによると、患者の治療計画・指導、施設の繁忙状況、薬剤在庫管理などの参考になるとの医師評価を得ているという。

検索ビッグデータは大手検索サイトのデータを用いる。JAMDASはエムスリーが独自に構築したデータベースで、薬剤の切替・継続を含む処方状況や疾患別患者数などをリアルタイムに把握できる。インフルエンザリアルタイム流行状況情報はこれらのデータに加え、今後、医師からのフィードバックデータも用いて、精度の向上とともに、より詳細な粒度での推計を可能とすることを目指す。

インフルエンザリアルタイム流行状況情報は、塩野義製薬の協賛で提供する。塩野義とエムスリーは合弁会社ストリーム・アイを19年10月に設立(記事はこちら)し、インフルエンザの疾患課題の解決に取り組んでいる。今回の流行状況情報も3社で開発した。エムスリーは、「3社は今後も医師・患者の双方に対し、予防から診断、治療、服薬、予後までの全体を捉えた課題解決に取り組んでいく」としている。
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