厚労省 Hibワクチンの「アクトヒブ」で注意喚起 シリンジ容器の針に錆
公開日時 2019/12/27 04:51
厚労省の健康局健康課と、医薬・生活衛生局の医薬安全対策課及び監視指導・麻薬対策課は12月26日付の事務連絡で、インフルエンザ菌b型(Hib)感染症の定期予防接種にも使用されているアクトヒブ(一般名:乾燥ヘモフィルスb型ワクチン(破傷風トキソイド結合体))について、添付溶剤が充填されたシリンジ容器の針に錆が発生した事例が確認されたとして、注意喚起した。錆は医療機関からの報告として1件確認された。目視により発見されたため、接種に使用されることはなかった。
製造販売元のサノフィが原因究明を行っている。
事務連絡では、当面の間、アクトヒブの添付溶剤を使用する際には、▽使用前に添付溶剤が変色していないか▽シリンジ容器のキャップを取り外した後、針などに付着物がないか▽添付溶剤で乾燥製剤を溶解後、異物その他の異常が認められないか――を目視にて確認することや、異常が確認された場合は当該製品を使用せず、速やかに製造販売業者(サノフィ)に連絡するよう求めた。添付溶剤以外の溶剤(生理食塩水等)は使用しないことも明示した。