バイエルと参天 加齢黄斑変性薬アイリーアの販売提携契約を延長
公開日時 2019/12/23 04:50
バイエル薬品と参天製薬は12月20日、加齢黄斑変性などに用いる眼科用VEGF阻害薬アイリーア硝子体内注射液(一般名:アフリベルセプト)の販売提携契約を延長することで合意したと発表した。新たな契約期間など詳細は非開示。提携スキームはこれまでと変わらず、製造販売承認はバイエルが保有して、販売は参天が担当し、情報提供・収集活動は両社共同で行う。
両社は2012年のアイリーアの発売当初から提携している。同剤の18年度売上は561億円。19年度売上計画は583億円。
バイエルのハイケ・プリンツ社長は提携契約の延長を受けて、「7年にわたる両社の提携関係の成功を基盤として、引き続き参天製薬と緊密に連携して最新の学術情報を日本の眼科診療に従事される皆さまに提供し、治療向上に貢献していく」とコメント。参天の伊藤毅・日本事業統括兼眼科事業部長は、「いまだ日本において主な失明原因の上位として位置付けられる加齢黄斑変性を中心とした網膜疾患の未充足な治療ニーズの解消に、バイエル薬品と協働してきた」とし、「今後もアイリーアを患者さんの元に届けることで、患者さんの生活の質の向上に、より一層貢献できることを期待している」とコメントした。