後発品大手・サンド アスペンジャパンを買収へ 病院市場を強化
公開日時 2019/11/12 03:51
ノバルティス傘下で後発品大手のサンドは11月11日、アスペンジャパンの買収で合意したと発表した。サンド社は最大で4億ユーロ(約480億円)を支払う。麻酔薬とスペシャリティ領域の長期収載品に強みを有するアスペンの獲得で、病院市場での存在感を増したい考え。同社は、「ジェネリック医薬品市場で世界3位の地位を強化する」としている。買収手続きは順調にいけば、2020年の上半期に完了する予定。
サンドは、買収の取引完了段階で3億ユーロ(約360億円)を支払い、その後達成状況に応じたマイルストーンなどとして、最大1憶ユーロ(約120億円)支払う。具体的なマイルストーンなどは非開示。
アスペンジャパンは、麻酔薬・キシロカインや、関節リウマチ治療薬・イムランをはじめ、特許後の先発品(長期収載品)20製品超をラインアップに持つ。2019年度の売上高は1億3000万ユーロ(約156億円)。
サンド社のリチャードセイナーCEOは、「買収により、地位が大幅に強化されることになる。世界をリードする最も価値のあるジェネリック医薬品会社となることを目指して、全力を尽くしたい」とコメントしている。
このほか、対象製品群の原薬中間体やバルク製品、最終製品の製造・供給に関連する契約も締結した。期間は5年間。2年間の延長オプションがあるという。