パーキンソン病薬市場 MAO-B阻害薬はシェア22%
新薬アジレクトが長期処方解禁で急拡大 追加処方と切替処方が多く
公開日時 2019/09/30 00:00
パーキンソン病(PD)の薬物療法が変わりつつある。2018年5月に改訂された日本神経学会の診療ガイドラインで、MAO(モノアミン酸化酵素)-B阻害薬が、ドパミンアゴニストと並列で初回治療の選択肢になった。「精神症状発現のリスクが高い」など、初回治療におけるレボドパの推奨患者も広がった。18年6月には、ドパミンの分解を抑制するMAO-B阻害薬の新薬ラサギリン(製品名アジレクト)が発売された。そこで今回は、いつものように調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI、読み:ジェイミリ)のデータを用いて、PD治療薬の動向を探る。疾患名が記載されない調剤レセプトの特性を踏まえ、ここでは、神経内科で処方された抗パーキンソン剤をPD治療薬とみなすこととする。クラス別シェア(...